昨日の構成的グループエンカウンターの最後のセッションは、音楽を聴いて、自分の中に湧き起こってくる感情を感じる、というものでした。
部屋を暗くして、参加者が目を閉じて耳を傾けた曲は、『パッヘルベルのカノン』でした。
私にとって、この曲は・・・、結婚式。
20代の若かりし頃、夫と二人で、式次第を組み立て、“誓いの言葉”を考え、金屏風の代わりの看板デザインまで描いた、まさに手作りの人前結婚式と披露宴。 BGMは、すべて夫が選曲してくれました。
『パッヘルベルのカノン』は、ホテルの庭園にあつらえてもらった、桜の下での結婚式で、二人で緑の絨毯を歩いたときの曲だったと記憶しています。
その曲を、改めて、静かに講座の中で耳にして、何ともいえない感情がこみ上げてきました。結婚するときの幸せな姿と、祝福してくださる周りの人たちの笑顔、そしてそれから十数年を過ごしてきた毎日の生活。いろんな思いが交錯して、なぜだか涙がぽろぽろ。
人には、それぞれ思い出の曲があるものですね。 こんなふうに想い出がよみがえってくるとは思いもしませんでしたが、時には、こうして原点に立ち戻ってみることも、とても大切なことですね。
思いがけない締めくくりになったエンカウンターでした。貴重な体験に、感謝です。
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